「12人の死にたい子どもたち」を見た話。

早速ですね、ガチガチに重い映画を観に行きました。この前ブログで「映画では夢が見たい」とか「適当にしか見てない」とか言ってたんですけど、ブログやってるし、感想を一応述べておこうと思いまして、はい。色々思い起こしながら書きます。

 

 

ここからネタバレあるかもしれないんでそれ避けたい方はGo Back

 

 

 

 

 

12人、1995年〜2001年生まれの人だそうです。

若っっっっ!!!!

 

いやーね、みなさん素晴らしかったと思います(何様)。

 

個人的にこの映画のすごいなーって思った1つ目のポイントとしてちょっと年齢高めの芸歴の長い俳優さんが1人もいらっしゃらないこと。これ、すごく重要だと思うんです。若い人が主人公の映画ってそういう方を後ろにおいて「はい、ちゃんとした映画です!」みたいなのが多いんです。とくに配給会社が大きいところは。もちろんそれは悪くないですし老若男女出てくるものって深みがグッと増すのでいいと思うんです。

でも今回は若い人たちだけで話が進む。お母さんとかで有名な女優さんとか出てきても良かったと思いますよ。そんな中であえて使わない、あえてかは知らんけど。知らんけど。

もちろん言わば"主人公"が12人もいるわけでしてそれで成り立ってた部分もありますよ。それも確かにあると思いますけども。数でカバー的なね。それでも芸歴の長い俳優さんの助け無しにあそこまで重厚感のある約2時間の映画を作ることができたというのはすごいと思いました。

 

次に40分以上に渡って行われた討論のシーン。5台のカメラを使って撮影されたそうで、俳優さんたち気を抜けなくて大変だったと思います。とくに濃いキャラだったり自分とは違う性格の人間を演じてる人なんかは集中力めちゃくちゃ使ったんじゃないかな。カットかからないから気持ちを作るとかはしなくても良さそうですが。知らんけど。

 

個人的には演じた人も大変だろうけど撮影した方も大変だろうなって思いました。5台全ての映像を見なきゃいけないので。堤監督は撮影した映像をその場で簡易編集するので有名ですが、40分もあると、どうなんですかね。流石にそれはその場で編集とかしないんですかね。これは素朴な疑問です。だれか知ってる方いらっしゃいましたらコメントよろしくお願いします。

 

話自体は原作があるものですので何も言わないですけど、あのぶっとい小説を2時間で収める技術、すごいですよね。脚本家さんって天才だと思います。素材を壊さないように且つ映画だからこそ出る面白さを上手に組み立てるって相当な技量が必要だと思うんです。映画の中では6時間の時間経過があるんですがそれをたったの2時間で作らなきゃいけないんですよ。ほんとすごいなと。

 

役者さんの話。役の話も一緒にします。

全員話すとキリがないので何人かピックアップします。(できたら更新して全員コンプリートしたい)

杉咲花さんは流石ですね。安心して見ていられます(何様)。杉咲花さん自体小柄なんですがそこから出てくる圧が言葉の重さが半端なかったと思います。今の彼女と同じくらいのものが出せる同年代の方っていないんではないでしょうか。

 

あと橋本環奈さん。成人おめでとうございます。最近は銀魂とかもあってコメディエンヌの印象が強いですが、それは無くなってましたよ。さすが女優さんです。あのビジュアルと真っ白なワンピースから放たれた私は私でいたいという言葉は真っ直ぐに私に伝わってきました。杉咲花さんと橋本環奈さん2人が並ぶシーンがあるのですが真っ黒な服の杉咲花さんと真っ白なワンピースの橋本環奈さん、同じ目的を持つけどその背後にある理由は真逆のものなんです。

私が私であるために死にたいリョウコ(橋本環奈)

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私の存在は無価値であったと言いたいアンリ(杉咲花)

これをとても感じられるシーンでした。的外れじゃないといいです。とりあえずエモエモでした。

 

北村匠海さんね。鈴木先生、よかったよ!(今更)キミスイもよかったよ!(今更)

 

なんとも爽やかで歪な少年でした。彼は一番普通で一番なんの問題もないんですよ。いや、実際ありありっつーか罪としてはほかの11人に比べて圧倒的に重い。だからなのか、確かに彼の背景も歴史もそんなに変わったものじゃない(と思う)けどその罪と爽やかさと彼の汗が一層怪しさを増すというか。事件に関わるから彼の汗が怪しくなるわけではなくてですね、

一般的には

爽やか×汗=青春

なわけですよ。それがない。この青春感を無くそう或いは怪しさを出そうとしても全力で爽やかになってしまう役者さんっているじゃないですか。悪いとかではなく。北村匠海さんは怪しさが(演出もあると思いますが)違和感なく出せていてとてもよかったと思います。個人的に今回の映画で一番素敵でした。

 

これはもう役に関してなんですけど

マイちゃんとケンイチ、マジありがとう。

この2人が言いたいこと聞きたいことぜーんぶ言ってくれましたありがとうございます。映画見てて思う時ありません?「おい誰か聞けよそれ!」みたいなやつ。それを聞いてくれるんです。視聴者の代理で出てくれてます。多分この2人いなかったらもうちょい見づらいものになっていたと思います…笑

マイちゃんはストレートに言う部分だったり、パーソナルスペースが狭いというか人との接し方がとてもフランクなんですよ。それが彼女の良いところでも悪いところでもあるんですが。吉川愛さんのスーッとした透明感と相まって私の中でつっかえることなく受け止められました。彼女は時々ハッとさせられる言葉を放つんですが、吉川愛さんはちゃんとマイとして届けてくれたと思います。メイちゃんの執事見てたよ。

 

ケンイチくん。こういう男子いるよね。それ今じゃねえよ空気読めよ、みたいな発言しちゃう子。でもそれがケンイチの空気読めなささがこの物語を進めていく潤滑油になってくれてるんです。ああいうタイプのミステリーって話を進めてくれる人間が必要で、特に今回は場所がほぼ変わらないという点でとても大切で欠かせない人物だったと思います。渕野右登さん、良い意味で普通というか素のまま演じているなあと感じました。

 

そして最後にこの映画を通して、もちろん集団安楽死というものは如何なものかとも思いましたが、あの12人は私達となにも変わらなくて、誰しもがあの12人になる可能性があると思いました。マイがケンイチに行った「クラスに人気者になれるのにね。人気者といじめられっ子って紙一重だよね。」的なセリフにあゝとなりました。何か1つでも違えば、さっきの道を左に曲がっていれば、あの部屋の12人の中の1人になっていたかもしれない。逆に明日あの12人になるかもしれない。あそこに集った彼らと映画を見ている私たちは紙一重なのだと思いました。

 

なんかつらつらと薄っぺらいことを語ってしまいましたが笑こんな感じです、はい以上。